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『国際協力と平和を考える50話』感想

岩波ジュニア新書の『国際協力と平和を考える50話』の中から気になった話をピックアップして、感想を書いてみました。


1,文明の衝突
2001年の9月11日に起こった「同時多発テロ」は過去最大のテロ事件といっていい。この事件によって改めて文明の衝突を味あわされた私たちは、いつしか文明の相違を力で解決しようと考えてしまっている。しかし、それでは戦争のない世の中を作ることはできないと感じる。国または地域によって考え方や文明、文化が異なることは何らおかしいことではない。むしろさまざまな文明があるからこそ、お互いの刺激をうけ、また発展してきたといえるだろう。一人ひとりの人と同じように一つひとつの文明も尊重することが大切だと思う。
 


4.おどしとしてのテロリズム
  テロの条件は①政治的・社会的目的で、②脅威・威圧をねらって、③非合法に武力を使うこととされている。しかしながらアメリカが行っている報復行動はテロとなんら変わりのないものになってしまっているのではないだろうか。今の時代では政治に不満をもつことで攻撃を行えば、すべて「テロ」という最低の烙印を押されてしまうのが現状である。政治に不満をもつことは悪いことではな  いが、その攻撃に対する報復をもう少し見直すことが平和的にも必要だと感じる。

 

5.嘘つきは戦争のはじまり
  戦争の実態が、ねつ造あるいはまったく違う情報に差し替えられて報道されることがほとんどという。この報道をみるのは私たち一般市民であり、その報道を通じてしか戦争を見ることができないのが現実である。戦争を映す唯一の報道がねつ造されていたら、事実とは異なった(戦争に対する)価値観や思想、考えが植えつけられてしまう可能性もある。そしてそのねつ造が敵国への憎悪や怒りを助長するものであれば、国民全体で、戦争をすることへの抵抗が徐々に薄れていってしまうかもしれない。そうならないためにも、ありのままを映すことが必要であると感じる。

 

6.100人の村に20人の栄養失調
  世界にいわゆる貧困層と呼ばれる人々がいることは知っていた。しかし、もし世界が100人だとしたら20人は栄養失調であるという記述を見て、その多さに驚いた。これだけの人々が充分に栄養をとれていないということは、裏をかえせば裕福で栄養が足りすぎている人がいるということだ。この格差はあまりにも大きいもので簡単に是正するのは難しいかもしれない。しかし、先進国が発展途上国に援助するのと同じように、なんらかの支援を国際的な視点から見ていく必要があると感じた。

7.地球の収容力は80億人まで?
  2015年1月31日の段階で全世界の人口は72億人を超えている。予想では、2100年には100億人を超えるというデータもあるそうだ。この人口爆発とも呼べる人口の増加に伴って、食糧をはじめとして、石油や資源、病院や学校など様々なものが不足していってしまう。しかし、私たちは戦争をわざわざ引き起こし食糧不足をさらに加速させてしまっている。平和とはまた違った視点から、戦争の抑止を叫ばないといけないと感じる。人口爆発はとめられなくても戦争はとめられるだろう。

 

10.氷河が溶ける
  「地球温暖化」という言葉は小学校2年で聞いてから、いままで何度聞いてきただろう。おそらく環境問題のなかで、最も調べたり考えてきた問題であると感じる。最近車に乗るようになったがその便利さに惹かれ排気ガスのことなど考えないようになっていた。長い期間で見たときに、そのような小さな問題が積み重なって大きな地球温暖化につながっていくのだろう。そのため、わたしたちは身の回りでできることからやっていく姿勢を身につけていくことが必要であると感じる。

 

36.ニッポン、チャチャチャ
  愛国心とよばれるものは私の中にも存在する。スポーツにおける日本代表の試合を観戦し、日本が外国に勝っていく姿をみるとまるで自分のことのように「誇らしい」と思ってしまうことがよくある。これも一種の愛国心の現れではないかと感じる。愛国心はその規模によらず国民性をうつす良い鏡にもなるのではないかと考える。自分の住んでいる地域から国全体を通じて心のよりどころをみつけ、「ふるさと」として存在し、自分たちを見つめなおすきっかけになるかもしれないからだ。

 

37.監視される社会を監視する
  日本は監視社会だとなにかで聞いたことがある。たしかに一歩町をでれば、自分たちが監視カメラによっていつでも撮影されていることに気づく。本当であればプライバシーの侵害である監視カメラがこんなにも世に中に浸透したのはそれだけ犯罪防止や犯罪発見に役立っているということだろう。そのなかでいつしか私たちは監視されているという実感をあまり抱くことがなくなっているようにも思われる。人権と犯罪抑止という二つの相対する立場の中和がいまの状態ではないだろうか。

 

45.みんなちがってみんないい
  SMAPの「世界に一つだけの花」の歌詞にある【ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン】。私がこれを初めて聞いたのが小学校高学年のときだったが、当時、オンリーワンという言葉に惹かれた記憶がある。そしていまこの歌詞を振り返ってみると、日本国憲法の個人の尊重と重なり、非常に趣深いと感じた。競争社会そのものは必要なものであるが、どこかにオンリーワンを求めていくことも必要であると感じた。

 

47.まだ食べられる残飯
  友人同士でご飯を食べに行ったとき、自分を含め、食べきらずに残すということが多からずある。確かにもったいないと思うが、お金を払っているという理不尽ともいえる理由であまり気にもしていなかった。しかし日本全体の残飯が全食料の2割というのを聞いて、改めて日本の豊かさを知るというよりも、貧困で食糧に困っている国々の大変さを知った。もしも、残飯として処理される食料が貧困国にきちんとした食料として届けられればと考えてしまう。しかしそれは絵空事なのかもしれない。