歴史ってなぜ学ぶのか?

みなさん、こんにちは。

突然ですが、「宿駅と助郷」っていう単語知っていますか?日本史や歴史に詳しい方なら知っていると思いますが、知らない人もいるのではないでしょうか。

知らない方のために説明すると、
宿駅・・・江戸時代に徳川家康が交通の要においた機関。偉い人を泊めたり、次の町にいくための馬を貸し出す仕事を行う。
助郷・・・宿駅だけでは、馬や働く人をまかなえない場合があるのでそのときに、馬や働く人を派遣しなければならない村。


宿駅は今で言えば、各県に10個くらい置かれるホテルみたいなものです。公的な。自転車貸出付き。
助郷は今で言えば、派遣会社みたいなものです。必要な時にそのホテルに人や自転車を派遣する。
(わかりにくい例で申し訳ありません)


江戸時代の村は当時、農業を中心として毎日忙しい日々を送っていました。ところが、宿駅の近くの村々は、馬や人を派遣しなければなりません。馬や人は農業に必要ですし、その一部が失われるだけでも大変なのに、給料もろくにもらえなかったそうです。普通行きたいなんて思わないですよね。デメリットしかないし。
ところが江戸時代250年にわたって勤め上げたそうです。反対に宿駅は公的機関なので、へたな仕事はできません。偉い人が泊まれる場所をきちんと用意して、馬も人数分きっちり用意しなければ怒られてしまいます。なので、助郷の助けなしには経営が苦しくなってしまします。


両者は切っても離せない車の両輪のような関係です。行きたくない、やりたくないが一切通用しない世界でした。当時は携帯もなければ、今当たり前にある娯楽もほとんどない中で、立派に生きた彼らの態度に敬意を表します。

現代の私たちも仕事でやらなければならないことを当たり前のようにやっていますが、江戸時代だろうとそれは変わらない不変の摂理なのでしょうね。

歴史を学ぶといろいろなことが見えてきます。是非、歴史を学んでみてください。きっと世界が広がります。

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